日本史、三国志、旅と温泉に関する著作活動を行う歴史ライター/温泉随筆家の上永哲矢(うえなが てつや)です。※現在、サイト構築中につき情報が少ないですがご了承ください

「琉球國と自然信仰」中國紀行CKRM Vol.21

「琉球國と自然信仰」中國紀行CKRM Vol.21
(主婦の友社 2020年10月発売)

色々なものをごちゃ混ぜにする「チャンプルー」という沖縄料理がある。ゴー ヤーや島豆腐、さらには素麺にも、いろいろな野菜や肉を混ぜることで知られ るが、それを沖縄の人みずから「チャンプルー文化」と称する。食べ物だけではない。たとえば首里城は、中国と日本の築城文化を併せた 独特の建築様式を持っていた。

念仏踊 りからできたエイサー、中国の龍舟をもとにしたというハーリーも然りだ。琉球時代、多くの島からなる琉球弧に住む海の民にとって、海は今よりもずっと身近な存在だった。その向こう から来る人や、彼らがもたらす文化と混じり合うことに寛容なのだろう。そうして発展した信仰の文化も大切 にされている。ひとえに海や山、森に 近しい場所に暮らす人々ならではの、自然への崇敬が、今もあちこちに宿る。 自然と近しい人々が捧げる感謝と崇敬 の祈り。それは今を生きる人こそ、学ぶべきことに違いないのである。(本誌トビラ原稿より)